ル・コルビュジエの「輝く都市」をたずねて

一度行ってみたかった街、インドの「チャンディーガル」を訪れました。

チャンディーガルはインド北部に位置した、パンジャーブ州、ハリヤーナー州の両方の州の州都。

独立した連邦直轄領でもあります。

そして、インド・パキスタン分離独立の際、ネルー首相の意向を受け、

近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが都市計画を実現した街なのです。

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広く真っ直ぐな通りに街路樹、コンクリート造の近代的な建物、他のインドの都市と比べるとガヤガヤした感じはなく、

スッキリとした印象を受けます。

街は碁盤の目状に作られており、セクターで区画分けされています。

ル・コルビュジエは、人体と似させてまちづくりを設計したとの話しもあり、

人間の頭部にあたるところに、意思決定を担う行政機関を配置し、
体の心臓にあたるところに、レストランやショップが集まる中心部とし、

体の肺にあたるところに、湖や公園などのエリアとするなど、
セクターの分け方を見てよく考えると、「なるほど、面白い!」と思わせられます。

街が大きくなるにつれてセクターは広がり、現在は65のセクターにまで広がっていました。

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まずは、セクター1にある、世界文化遺産に登録された「キャピトル・コンプレックス」へ。

ル・コルビュジエ建築の行政機関が集まる場所です。

敷地内には、「高等裁判所」「合同庁舎」「議事堂」の3つの建築物、

「オープン・ハンド」「影の塔」と呼ばれる2つのモニュメントがあります。

建物内は使用している為、入ることが出来きないのですが、敷地内は見学することができました。

(ちょうど、知事が来たタイミングと重なり厳重な警戒体制でした。)

3.jpeg                       高等裁判所4.jpg                      影の塔 、合同庁舎

「オープン・ハンド」のモニュメントは、何かで目にしたことのある人も多いのではないでしょうか?

なんと、高さ26m! そして風でゆっくりと回転するのです!

都市の理念である "Open to receive and give" というメッセージが込められています。

実物を目の前にすると想像以上の迫力に圧巻し、青空に伸びる力強い手!エネルギーを感じました!

5.jpeg                        オープン・ハンド                        

そして、世界に3つしか存在しないル・コルビュジエ設計の美術館、「チャンディーガル美術館」もあります。

残りの2つは同じくインドのアーメダバード美術館と、東京上野にある国立西洋美術館です。

(急ぎ足で回ったので写真を撮り忘れましたが、建物は国立西洋美術館に似ています。)

他にも、大学構内にあるピエール・ジャンヌレ設計の建物「ガンディー・バワン」など、

ル・コルビュジエやメンバーとして加わったピエール・ジャンヌレが設計した建物が多くみられました。

ファイル_004.jpeg                       ガンディー・バワン

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入り口前にあった置物が気になりました。実はこれ、「ゴミ箱」です!!(デザイナー不明)

そして、街中にある「ル・コルビュジエセンター」では、都市計画当時の資料や写真を見ることができます。

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ピエール・ジャンヌレがデザインした椅子も展示してありました。

(最近、2脚盗難されたと現地でニュースされていました・・・)

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手形をとったのでしょうか? ル・コルビュジエの笑顔がとても素敵です。

さらに他にもチャンディーガルには見どころがあり、

「ロック・ガーデン」と呼ばれる公園はかなり見応えがありオススメです。

スクナ湖とル・コルビュジエ建築が集まるキャピタル・コンプレックスに挟まれた場所にあります。

道路検査官という役人でありながら、アーティストであり建築家であった「ネック・チャンド」という人が廃材でつくった作品を置きまくって勝手につくり始めた庭園。

ル・コルビュジエによるチャンディーガル都市開発で排出されたガラスやタイル、陶器などを回収して作り始めたそう。

1976年に正式に市の庭園に認められて、現在では観光地として賑わっています。

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なんともおかしなオブジェがいたるとことに並んでいるのですが、全て廃材でつくられたとは思えないクォリティの高さに驚きました。

創作意欲がとまらなかったのでしょうか。夢の国のようで楽しい空間です。

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余談ですが、インドと言えば、カレーということでチャンディーガルで人気のレストランをご紹介いたします。

バターチキンカレーがとても美味しかったです。

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ル・コルビュジエが都市計画を実現させた世界で唯一の街「チャンディーガル」。

失敗作との声もあったようですが、街全体を作品としてみるとこの街はとても面白く感じました。

チャンディーガルの都市計画を手掛けた時期1947年頃、ル・コルビュジエは『直角の詩』と題する版画作品の製作を始めています。

青山本店ではリニューアルオープンを記念してカッシーナ・イクスシーとゆかりの深いル・コルビュジエ展を開催しました(2017年4月18日まで)。

展覧会の会期は終了しましたが、家具はいつでも展示でご覧いただけますので、

ぜひ店頭でお試しください。

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オンラインストア担当  E.T